アネモネ流陰陽道

素人による、美人巫女姉妹 阿音・百音と陰陽道の関係について
タイトルに「アネモネ流~」とつけたのは二人の呪法がオリジナルに見えたからです。神楽のように第七十二・七十三訓で訳がわからない用語があった人は必見ですよ!


まず陰陽道史について非常に軽く説明。陰陽道は、平安時代辺りでは現在のようなオカルト的なものではなく暦学、天文学などを扱った最先端科学でした。陰陽師は科学者です。江戸時代までは政治的影響力がとても強かったのですが、明治維新を境に力を無くしてしまいました。ですが、民間ではむしろ栄えていたようです。公的なものから私的なものへと変化していったんですね。公的な力を失ってしまっても、陰陽道の思想は私たちの生活にも深く根付いています。(節分とか、相撲とか、色々あります)

※道教…中国古来のシャーマニズム的呪術信仰を基盤とする自然宗教。陰陽道や仏教、儒教など多くの宗教の思想に影響を与えた。陰陽説・五行説、風水、占星術などはこの道教からきた考え。





■阿音・百音と陰陽説
陰陽説とは、適当にいえば世界を陰と陽で説明しようという考え。たとえば太陽、光、前、表、左、プラスなどは陽。月、陰、後、裏、右、マイナスなどが陰です。下はその他いろいろ。

☆陽の属性
積極的・攻撃的・昂進的・能動的・男性 など       
★陰の属性
消極的・保守的・沈静的・受動的・女性 など

これを見ていて、阿音・百音自体が陰陽を表している事に気付きました。二人の性格と、勾玉首飾りの色ですね。首飾りの描き忘れ多かったけどね。白い首飾りで、気が強く「動」的な阿音は陽。一方、黒い首飾りでクールに「静」的な百音は陰。そういえば勾玉って陰陽を表す太極図をバラした形だし…(というより、太極図が勾玉二つを合わせた形)。こういう点から考えると、双子という設定は実に便利です。二人あわせて陰陽、という事でしょうね。


■定春と狛子
肛門を護るのはケツ毛というよりケツの肉だと思ったのは私だけですか。「狗神」って見て、最初憑き物の犬神かと思っちゃった。
犬は、呪術的には強力な魔除けの守護神です。神社の狛犬は魔よけの犬、神さまの領域を護っているわけです(厳密に言うと、狛犬の片方は獅子だそう)。定春・狛子の謎を解く上で重要そうなのが、百音のこのセリフ。

「神子は二対そろって初めて龍穴を護る守護神となりえる」 

対になっているとすれば、片方が陰、片方が陽を表すのが陰陽思想。それで見たところ、攻撃を司る定春は”陽”を表し、性別はオス。守りを司る狛子は”陰”でメスということがわかります。
でも、「神子」ってのがよくわからないんだよなぁ。読みは「かみこ」・・・神の使い・・・ミサキ神という意味でしょうか?神子は普通「みこ」と読みますね。巫女…でもこれだと意味が違っちゃうんだよなぁ。「神道辞典」を見ても、神子の表記で「みこ」と読むのはあっても「かみこ」という読みはありませんでした。・・・・・うーん、ここがやっぱり「アネモネ流」のところなんでしょうかね。私が無知なだけなんだろうけど。

普段は力を制御していて、いざという時に儀式で封印を解くのが狛神らしい。儀式の呪文が密教系なのがちょっと気になります。そういや銀魂って、どういう訳か密教のワードがよく出てきますね(密教神の名前とか真言とか)。

※妹(中一)の国語の便覧を見ていたら、定春と狛子そっくりの狛犬の写真が載っていました。どこかの神社のものというより、床の間に飾ったりする置物のようです。


■五行説と五芒星
e0002518_1231635.jpgこの世のすべては木・火・土・金・水の五つの要素から成る、というのが五行説。これらは互いに生かし合い互いに害する、というのが相生相克。第七十三訓では相克のみを取り扱ってたので相生については省略します。(読んで字の如し、「互いに生かす」という意味です。)

相克とは・・・「克」という字は「勝つ」という意味と考えれば簡単でしょうか。木は土に根をはり、土は水を吸収し、水は火を鎮圧し、火は金属を溶かし、金属は木を裁ち切る。ポケモンのタイプごとの相性なんかと一緒です。五行それぞれに相性がある。そして、五芒星はこの相克説を図にしたもので、矢印の方向に害します。(相克図という。上の手描き図↑)

※五芒星はセーマン、晴明桔梗ともいい、かの大陰陽師・安倍晴明の紋所。

※相生図は<木→火→土→金→水>を線で結んだ円形になります。


■黄龍門
龍脈と龍穴については巫女姉妹がほとんど説明してたので省略。良い龍穴の四方は四神が守護しているといいます。北・玄武、東・青龍、南・朱雀、西・白虎。そして中央を守護するのは黄龍。つまり龍穴の位置に黄龍がいるわけです。黄龍門というのはここからの命名でしょうね。

※日本には大きな龍脈が3つあり、そのうちのひとつが東京(江戸)にかかってます。そしてそこには、日本最大級ともいえる龍穴が。そこは・・・皇居と、桜田御所!(だったっけかな?アバウトでホントに申し訳ない)。今の皇居は江戸城だったから…ターミナルは桜田御所の位置に建てられたのかもしれません。しかし、これで天人が江戸にターミナルを建てた訳もわかりますね。しかし龍脈の“気“の力がエネルギーって、ターミナルは一体どういう造りなんだ。

※有名な話ですが、江戸城が龍穴の真上に建っていたのは徳川家康が陰陽思想を取り入れさせたから。方位や周りの建物の配置など細かく計算され、神田明神も移動させて、これ以上無いというくらい完璧にガチガチに風水で護られていた筈なのに、天人に大砲をブチ込まれやむなく開国。…四神の守護を破るくらい天人が強力だったということ?風水の力、宇宙にまでは及ばず。

※中央の守護はいつの間にか麒麟(キリン)になってしまいました。どこいったコウリュウ!ちなみに中央は皇帝をあらわす位置。


■阿音と百音が陰陽師じゃなかったら
例外ということもありますので一応。
阿音が五芒星を使っていた事だけで、宗派(?)はかなり限定できます。五芒星を使う宗教は、陰陽道の他に修験道と天社土御門神道のふたつ(多分)。しかし阿音と百音はどう見ても修験者にはみえませんね。じゃあ残る可能性は天社土御門神道か。


・・・・・・素人の私にはよくわかりません。これ以上は。

天社土御門神道…「てんしゃつちみかどしんとう」と読む。陰陽道にもとづく神道。この団体(?)はなんと、今私たちが使っている暦(カレンダー)の総元締めをしていらっしゃる。


私は素人なんで間違いも多いと思います。こういう分野の専門の方が見ればもっと詳しい、もっと鋭い事も書くことができるんでしょうが、私にはこれが限界です。でも楽しいなぁこういうの。そのうちまたやろう。


<参考>
『神道の本―八百万の神々がつどう秘教的祭祀の世界』/学習研究社
『道教の本―不老不死をめざす仙道呪術の世界』/学習研究社
『陰陽道の本―日本史の闇を貫く秘儀・占術の系譜』/学習研究社
学校の図書室に置いてありました。
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by shougetu16 | 2005-06-17 20:54 | 幻妖趣味(~怪~)

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