とりとめもなく つらつらと

シの神様を移したんだよ、とじいちゃんは言った。
何の事か分からなかった。なんだって?死の神様?
重ねて問うと、じいちゃんは
「そう、前まであっちにあったんだけど建て直してそっちに移したの」と言った。
私がまだ訝しげにしていると、じいちゃんは少し困ったようにこう説明し始めた。
「“シ”ってのは、タイカとかの“シ”な。昔この辺は火事が多かったの」・・・
やっと理解できた。「火の神様」か。
そう。じいちゃんは「ひ」を「し」と発音するのだ。
「おひさま」は「おしさま」で「ひもの」は「しもの」、
自分の息子も「かずひろ」ではなく「かずしろ」である。
それを忘れてしまうと、あのように会話が噛み合わなくなるのだ。
この辺は死神なんて恐ろしいものを祀ってるのかと思ったよ。
(「タイカ」は「大火」ね。)

この「ひ」を「し」と言う癖は江戸っ子にあるものらしいとは聞いた事がある。
しかしじいちゃんは福島生まれの福島育ちだ。
福島の方言にも同じ特徴があるのだろうか。
というか、じいちゃんは「ひ」と言えないのだろうか。
趣味のカラオケではいつもどうなっているのだろうか。
もしかしたら気を付けていれば言えるのではないか。
じいちゃん「はひふへほ」って言ってみて、ととても聞きたくなった。
が、とりあえず遠慮した。
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by shougetu16 | 2007-11-25 16:13 | 私的瑣談(雑記)

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