墓場鬼太郎 第5話「ニセ鬼太郎」感想

「寝子ちゃん・・・僕のフィアンセと決めていたのに」
「お前の顔じゃ無理だ」


「模様がずれたかなぁ」

「その3か月分ときた日にゃぁ・・・」
「電波を通じて視聴者にもただならぬ被害をもたらすやもしれん!」


ドライで呑気でナンセンスなセリフたちに今日も酔いしれまくりです。





テレビ出演と名誉をかけて、“地獄の砂”を持ち帰ってみせると豪語したねずみ男。ねずみ男の作戦でニセ鬼太郎は寝子と心中して地獄入りを試みるが、入水の苦しさから水中で思わず寝子の手を放してしまい、何処ともつかぬ所へ一人取り残されてしまう。

「あの世へ死んだ女性に会いに行く」というのは神話がモチーフなんでしょうけど、
寝子の家で寝子とニセ鬼太郎が向かい合って話すシーンは民話的な匂いを強く感じました。
あの家が地獄というよりも、ひと昔前のごく普通の民家っぽいからだろうなぁ。
殺されたにも関わらずニセ鬼太郎をすっかり許している寝子は神々しいまでに慈母的。
現世よりも地獄の方が、猫娘として過ごし易い場所とはなんとも皮肉です。
(ニセ鬼太郎って結局ナニモノだったの?というツッコミはどこに持っていけばいいのだろう)

一方、本物の鬼太郎が寝子を訪ねる場面はとても神話的でした。
父から事情を聞いてもそれが信じられず、一人地獄へ走る鬼太郎。
息子の精神的な成長を思って、放っておけと言い捨てる目玉の親父。
鬼太郎が寝子と一緒に帰る事は不可能なんです。
なぜならチャンチャンコは一着しかないから。
地獄から連れ帰るために寝子にチャンチャンコを着せてしまったら
鬼太郎が地獄に取り残されてしまう。しかし鬼太郎はそれに気付かない。
分別がなくて当たり前、まだ7歳か8歳の子供なんですよね。
泣きながら「一緒に帰ろう」と戸を叩く鬼太郎の呼びかけに
寝子が逡巡する様子は演出も利いていた。
美しいシーンに仕上がっていました。

鬼太郎が精神的にちょっと成長した(かもしれない)お話。
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by shougetu16 | 2008-02-08 13:18 | 私的瑣談(雑記)

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