ジャンプSQ. 『13』 感想

空知英秋4年か5年ぶりくらいの新作読み切りは学園ラブコメ!
遅れましたが『13』感想です。





■総評
オモシロかったです。
タイトルの「13」て「ゴルゴ13」の方でしたね。そっちか!

先の質問コーナーで「全然ラブコメになりませんでした」なんてセンセイは書いてますが、いやいやちゃんとラブコメでした。ゲロとかウンコとかその他シモネタとか基本のノリは銀魂とそれほど変わらないのだけど、でもなぜか新鮮。所々で照れ隠ししながら藤枝の心模様や「フワフワしたカンジ」や十三夜の告白などが真面目に描かれていて、こんな感覚はきっと銀魂では味わえない。普段ラブコメなんてジャンルをあまり読まない分余計にキュンキュンしちゃいました。すごい楽しかったです。

ああ、銀魂連載中に空知先生の新作が読めるなんて…本当に至福です。
生きてて良かった…。


■キャラクター個別感想

●五流醐十三夜(ごるごいざよ)
名門殺し屋一家のサラブレッドの美少女。男子便所に大穴を明けて排便中の男子に「ナプキン譲ってもらえます?」などと平然と声をかける太い神経の持ち主。小学生の時の将来の夢はおかし屋さんになってハッピーターンをたくさん食べること。好きな相手に呼び出されてもじもじするなどいじらしい面もあり。イメージ映像の「すっぱい!」って顔がすごい可愛かったです。空知先生の描く子供はふにっとしてて良い。
名前の元ネタは「ゴルゴ13」。

・空知作品初?ツンデレヒロイン
現在の一般的(?)なツンデレのイメージといえば、「かっ勘違いしないでしょね!」なイメージが浮かびますが、ツンデレのバリエーションは主人公嫌悪型、女王様型、悪友型など意外と多いものらしい。十三夜もこれツンデレと言えるのではないでしょうか。(や、でも「好きすぎて殺しちゃいたい」はヤンデレになるのかな?)

〈参考〉 ウィキペディア【ツンデレ】

・十三夜の抱えるジレンマ
人を好きになると相手をふぇらりたく(殺したく)なってしまうという哀しき性。ヤマアラシのジレンマとは似て非なる感じですね。ヤマアラシは凍死しないようにお互い近付いて温め合おうとしても、互いの針で相手を傷付けてしまう。相手を傷つけず、でも寒くならなりすぎない微妙な距離感を探さなければならない。しかし十三夜の場合、自分が一方的にヤマアラシなのです。近付きすぎると傷付けてしまう。相手が好意を持って近付いてきてくれても一方的に傷付けてしまう。心残りがあっても諦めざるを得ないと判断して、十三夜は藤枝の前から姿を消す。それを知った藤枝は…。


●藤枝主水(ふじえだもんど)
闘轟高校13代目総番長。自分を「13代目(サーティーン)」と呼ばせている。昔はいたって普通の子供だったが、好きな子にゲロを浴びせてしまって自殺を考えたり友達から借りたゲームのセーブデータを消してしまってそれが原因で襲い掛かられたり、それに応戦していくうちに無類の強さ(?)を手に入れ最終的にグレた。顔が銀さんと似ているように思える。
名前の元ネタは「必殺シリーズ」の藤枝梅安と中村主水。

・藤枝少年の優しさ
周囲と打ち解けない子に歩み寄って、打ち解けようと頑張る心優しき性。十三夜だったからこその行動かもしれませんが、病的な人見知りで口下手で超ネガティブシンキングな人間には眩しすぎますよ。グレて総番にまでなったとは言っても元がそんな性格なのだから、きっと人望ある番長なんだろうなぁと思う。

・十三夜の告白を受け止める
「人を好きになると殺したくなってしまうの」。もしそんな告白をされたらどうします。藤枝は十三夜の告白を聞いて、手紙を見て、躊躇なく走り出した。その答えは…

「俺、強くなるから。どんなにやられても負けない位強くなるから」

彼女が自分を傷つける事を恐れるのなら自分が強くなってあげればいい。たとえ刺されても傷つかないくらい自分が丈夫になってあげればいい。そして彼女の刃を自分の刃を受け止めてあげればいい。もうね、十三夜にとってこれ以上の言葉(決心)は無いんじゃないかと。最高の真心ですよ。十三夜の猛攻に耐えうるほどに鍛えて鍛えて鍛えまくって仲良くふぇらりあって下さい。


●水口(みずぐち)
十三夜と藤枝以外で、名前があってそれなりにセリフもある唯一のサブキャラらしいサブキャラ。妙に存在感がある。口癖は「マジハンパねース。」強い衝撃を与えるとわりと簡単に頭のセーブデータが飛ぶ。小学生の時はジャイアン的存在だった。どことなく『しろくと』の服部先輩と同じ匂いがする。


その他コネタ
●「必ずお前を殺す」は「必ずオトす」っていう宣戦布告でもあったんですかね。
●あの瞬間だけは本当に怒ったのかもしれないけど。
●ゲロがモザイクで覆いきれてない。モザイクの部分には特別な何かがあるんだろうか。
●十三夜の頭の上のモザイクがやけに黒い。
●勇者おおにしより勇者さいとうの方がレベル上ですか。
●トランクに入ってるおじさんは何があんなに嬉しかったのかな。
●嫁はみつ子。
●信長とか秀吉とか本誌の銀魂と同じワードが。
●作文の「ふぇらる」は途中で意味が変わっているように聞こえる。
●この時代にブルマとは粋じゃないか闘轟高校。というか空知先生。


SQ購入してからこんなに時間空いてしまったんだから、あらすじとかまで入れてもっとがっつり書きたかったなぁ。また何か思ったことがあったら加筆してお知らせするかもです。じゃあ最後に質問コーナーにちょっと触れて終わりにします。



■空知英秋が読者に歩み寄ってみる質問コーナー
こんなコーナーがあるとは嬉しい不意打ち。単行本と同じく手書きなのがいいですね。

・齊藤さんの話はとても興味深いです。
・齊藤さんは足が臭いらしい。
・アナログスティックが折れて今はモンハンやってない。
・漫画の『銀八先生』はもう多分描かない。
・『銀八先生』の大崎知仁先生に全然アイディアを出していない。
・その方が大崎先生も好き勝手できるだろうからと。いいなぁそれ。
・大崎先生はななめ。
・『13』がラブコメになったのは齊藤編集の趣味も大きいのかな。
・「SQ万歳!!また呼んでください!」
・そんなこと書かれたらまた期待しちゃいますよ。
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by shougetu16 | 2008-02-08 21:09 | 銀魂談義(その他)

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