~激昂する沈着の志士~ アニメ105話感想補足記事

銀さんにヘリに叩き込まれた瞬間 万斉はそれまでの涼しい表情を一変させ、感情もむき出しに語調激しく銀さんに戦う理由を問い、さらには彼を「亡霊」と罵った。普段は穏便そうで冷静沈着な態度を見せていた万斉が、何故あのタイミングで声を荒げ感情を爆発させたのか、無駄に考えてみた。



考えられる理由はまず一つ、銀さんのあの一撃がものすごく痛かったからだろうと思います。

例えば私は家の廊下の角などによく足の小指をぶつけるのですが、そういう時は大抵「あうっ!」だの「いってェェー!」だのというはしたない声が出ます。殆ど反射的にです。苛立っていたり怖かったり、感情が昂ぶっている時は余計に大きな声が出たりもします。誰もが経験ある事と思いますが、この事から、大声を張り上げる事は、痛みや興奮を紛らわすのに有効なのです。たぶん。

話を戻します。ヘリのフロントを突き破る勢いで木刀を叩き込まれれば・・・普通に考えれば肋骨なんてボキッといくでしょうし、内臓だって損傷したかもしれない。頭から流血していたので、裂傷もできていた様子。アニメでは痛覚は伝わりにくいですが、常人には耐えがたい大変な痛みの筈です。(もちろん「箪笥の角に小指をガンッ」程度の比ではない。) 万斉も「いってェェー!」と思い切り叫びたいところだったでしょうが、そこをぐっと堪えます。なぜならそれはとてもかっこ悪いからです。しかし激痛は耐えがたい、戦い続ける為にはどうしても痛みを発散させなければならない。そこで万斉はとっさに叫ぶ内容を考えました。ほぼ瞬間的に、かねてより疑問に感じていた、「坂田銀時が戦う理由」を問うという事を思い付きます。これで彼はキャラを崩す事なく(?)、痛みを紛らわすと同時に平素の疑問を解消する事にも成功したのです。


そしてもう一つ考えられる理由。
それは、銀さんにまともに一撃食らった事が悔しかったからではないでしょうか。

万斉は「人斬り」です。そう呼ばれるからには、きっと多くの暗殺を行ってきたのでしょう。それなりに場数もこなしていて、自負もある。紅桜編ラストで呟いていた「一手死合うてもらいたいものだな」というセリフは相当腕に自信がなければ出てこないセリフです。そして実際に彼は強い。(一対一で銀さんにあそこまで食い下がった敵キャラは(生身の人間では)万斉だけだと思う。) もしかしたら「人斬り」と呼ばれるようになってからこの方、負けた事はおろか劣勢に立たされた事すら無かったのかもしれない。

実際に白夜叉・坂田銀時と対峙して、凄まじい剣圧に圧されながらも一度は優位に立った。ところが銀さんはそれを力技で切り抜け、向かった万斉を逆にヘリに叩き込みます。今までにない圧倒的な劣勢。それもいきなりヘリに突っ込まれるというあり得ないくらいのド派手なやられ方。それがただ純粋に悔しくて腹が立って、思わず声を荒げたのではないでしょうか。


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原作であのシーンを読んだ時は万斉って実はこんなにも熱い奴だったのかと胸が震えたものですが、アニメではその感じが今ひとつだったなぁ。ほぼ互角の戦いを繰り広げてからああなるのと、端から明らかに苦戦していてああなるのとでは全く印象が違う。やっぱり始めはもっと無表情に激しめに暴れさせて、感情の読めないキャラアピールしてから爆発させて欲しかった。
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by shougetu16 | 2008-05-10 17:35 | 銀魂活画(アニメ)

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