アニメ魍魎の匣 第三話「羽化登仙の事」

箱館のベッドの上より、加菜子消失。
今回もまた原作準拠に進行。アニメ独自の出来事、というか演出といえば
街中で頼子が「謎の男」とすれ違った事と、アバンに加菜子のモノローグが入った事か。
加菜子は私の中でも神格化された少女だったので、彼女の内面を見せられたのは妙な気分でした。
母親に首を絞められたという記憶は短編集『百鬼夜行-陰』の「小袖の手」で語られた話ですが、
そこでも彼女視点で物語が展開されるような事は一切無かったんですよね。
それが余計に、加菜子のどこか人間離れした神秘的な雰囲気を保っていたんだと思う。
だから、加菜子の弱々しくすらある内面を見せられて少し戸惑ったんです。
クラスに馴染めず友達が出来なかった様だ、と雨宮から聞いた頼子もこんな気分だったんだろか。

箱館の内部は想像以上に怪しかったです。匣だらけで照明が行き届いていなくて陰気臭い。
ははぁこんな風だったのかという妙な感激を覚えましたよ。
それだけに加菜子の病室のベッド周りは、清潔感を通り越して荘重さすら感じさせるなぁ。
真っ白な天蓋が正に天人の繭、といった感じだった。「羽化登仙」というタイトルに相応しい。
いやしかし、加菜子消失は結構衝撃的な事件だと思っていたんですけど
それを目の当たりにした関係者達のリアクションが思ったより薄かったのが意外。
そうか、みんな驚くよりも呆気にとられてしまったんだな…本当に奇蹟を見てしまったかの如く…。

その全てが真相の鍵であると言っても過言ではない、
登場人物達の言動や行動の一つ一つが印象的に見せられていて上手い。
加菜子の手術中の記憶にも「大動脈弓吻合」という台詞がちゃんと入っているし…。
こうして見ると本当に無駄の無い構成なんだなぁ。古谷徹さんの異質な存在感も素敵です。
そして御筥様の祝詞の唱え方が判明してまた感激でした。シフル~フル~ユラ~ユラァ~

ですが、視点がカチカチ切り替わって回想が入る度に時系列を見せられる順序が前後するので
少々ややこしいかもしれません。視聴者がきちんと付いて来られているのかという疑問はある。
という訳で、第三話までの事件・経緯を簡単に整理してみました。以下長くはないけど畳みます。





●昭和二十七年・春 頼子と加菜子が親しくなる

●八月十五日 加菜子が武蔵小金井駅で電車に轢かれ重症を負う

・三鷹の病院で手術された後、「箱」と呼ばれる建物(研究所)へ転院される

●八月十八日 頼子の家に「教主様」と呼ばれる男が来る

●八月二十五日 加菜子の誘拐予告と身代金を要求する旨の脅迫状が発見される

・箱館に神奈川県警による警備が敷かれる

●八月二十九日 神奈川県某所で人間の右腕が発見される

●八月三十日 相模湖で箱に入った人間の両足が発見される

・関口・鳥口・敦子、バラバラ事件の取材中偶然に箱館へ行き着く

●八月三十一日 加菜子消失


加菜子の大怪我から消失までは約半月ですね。
そこへ穢れ封じの御筥様、バラバラ事件と様々な事件が交錯していきます。
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by shougetu16 | 2008-10-23 13:24 | 私的瑣談(雑記)

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