アニメ魍魎の匣 第八話「言霊の事」

匣が出來上がると再び幸せが訪れた。
(中略)
訃報であつた。
祖母が亡くなつたので急ぎ歸省した。
(中略)
白河夜船で昔の夢を見てゐると、何時の間にか前の座席に男がひとり座つて居た。
(中略)
ああ、生きてゐる。
何だか酷く男が羨ましくなつてしまつた。
アバン、久保竣公遺作『匣の中の娘』より。こんな風に第一話のアバンへ繋がる仕組みでした。

本編では頼子が謎の男と接触。そして訪れる危機。
バラバラ事件・加菜子誘拐事件・御筥様の関係者や事実が末端でどんどんリンクしていって、
いよいよ動き出した感が満載で燃える内容でした。
頼子の「皆馬鹿なのだ」というモノローグは、身に覚えがあるせいか痛々しかったです。
傲慢な様でいて、内心は周囲に馴染めず友達がいない事への疎外感や劣等感にまみれている。
その辛さから逃れるために周囲を見下す。周りは馬鹿だと思う事で自分を保ち守ろうとするのです。
せめてそうしないと辛くて耐えられない。後で一層の自己嫌悪に陥るのが常ですが。
頼子の心情は特別おかしい事はありません。繊細微妙なお年頃なのです。

三度の飯より解剖が好きな監察医・里村先生ご登場。声は青山穣さん(似蔵の中の人)でした。
里村先生好きです。良い感じにクセ者っぽさが出てたなぁ。青山さんGJ。
木場修が里村先生から聞いた情報・見解はけっこう重要なので簡単にまとめておきます。

・これまで発見されたバラバラの手足は、最初に発見された足以外 加菜子と血液型が違う
・最初の足が発見された時、まだ加菜子は誘拐されていない

 →よって、被害者の中に加菜子は含まれていない(バラバラ事件の経緯はこちらを参照
・バラバラの手足は、少なくともどちらかの腕一本は生きているうちに切断されている
・足は確実に死んでから切っている
・犯人の切り方が少しずつ上達している

 →犯人は被害者を殺して切ったのではなく、切るために殺したのではないか
 →人体実験か何かをしたのではないか
・美馬坂は免疫学だかを専攻していた有名な外科医であったが、学会を追放されている
・美馬坂は戦前 不死の研究をしていたらしい


原作ではここで里村先生が実に朗らかに肉食のお話をしてくれるのですが、カットされてました。
ちなみに木場修が口にした「下山事件」とは、昭和二十四年に実際に起きた事件の事の様です。
これは刃物で切断されたバラバラ死体ではなく電車で轢かれた轢断死体だったそうですが。
また『魍魎』の舞台、昭和二十七年は「荒川放水路バラバラ殺人事件」が起きた年でもあります。
このバラバラ殺人事件が起きたのは五月なので、『魍魎』より四ヶ月程早い事になりますね。

話が逸れました。鳥口君が調べた御筥様関連の情報も充実していましたね!
京極堂は何か分かった様子だけども普通は理解不能である祝詞はとりあえず置いときまして、
白い手袋をした二十歳前後の男が大量の箱を兵衛に注文した」という情報は要注目。
また「兵衛の妻は鬱病で、子供の世話を殆どせず部屋に篭っていた」
「兵衛が復員して家に戻ると、部屋に血の痕が付いた鉄箱がぽつんと置かれていた」等も留意。
更に榎さんが増岡から得た情報により、「加菜子は陽子が十七の時に産んだ娘である」
という事実も発覚します。これで何かが繋がる。

雪絵さん美人ですねー。全体関口先生や京極堂はどうやってあの美人細君をゲットしたのだろう…。
雪絵さんはタツさんに庇護欲を煽られたのだとか言うならすごく分かる気がします。←
榎さんもやっとこさ京極堂入り。にゃんこと戯れているのが可愛いかった。
でも変人度が随分と低いんだよなぁ…『魍魎』ではまだ仕方無いのかもしれないですが。
あと、怪しまれないよう必死に振舞っているのにかえって怪しまれちゃう鬱病小説家萌え。
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by shougetu16 | 2008-11-26 16:24 | 私的瑣談(雑記)

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