『落乱』第四十二巻購入(微バレ注意)

四十二巻ようやく手に入りました!商品確保されるまで随分かかったなぁ。あんまり嬉しいのでちょっと簡単に感想書いておきます。夜寝る前とかどうしてもマンガ棚に手を伸ばしちゃうのよね…。


落第忍者乱太郎 42 (42) (あさひコミックス) (あさひコミックス)

尼子 騒兵衛 / 朝日新聞社

・第1章「危険だらけの校外学習 の段」
・第2章「この作戦は君のもの の段」
・第3章「休みは自分で勝ち取ろう の段

八割園田村のシリアスめシリーズ。濃密で読み応えあってすごく面白かったです。各陣の思惑の絡み合い、砲弾銃弾が飛び交う戦の緊迫感、そして忍術学園総動員で村を守るっていうスケールにもわくわくさせられるんですけど、それと同じくらい軍事に関する薀蓄がどれも非っ常に興味深くって惹き込まれるのです。たとえば桶狭間での信長の功績や火縄銃の伝来した年代なんかは学校の教科書に書いてありますけど、夜の陣中が掛け声で賑やかだったり旗印がやたらと動いたりするのは軍の内部が不安定な証拠であるとか、カノン砲の飛距離と鉄製弾丸の特性における殺傷力とか、地形を活かしてそれを防御する方法なんぞは載っておらんのですよ。“戦があったという事実についての知識”ではなく、“戦の現場で活かされた知恵”を学ぶ事ができる。普通の歴史問題としての惣村や制札(禁制)についてだってマンガでなら楽しく憶えられますしね。子どもに向けた作品だからこそ歴史的なウソは描かないというのは尼子先生の言葉ですが、忍術・軍事関連だけでなく当時の風俗に関しての時代考証も本当にしっかりしているので、大人が読んでも色々勉強になります。

内容はアニメで言うと十六期「急ぎの老人の段」~「園田村へ急げの段」、「再び園田村への段」~「燃える逆茂木の段」、「いくさの予行演習の段」~「借りは返すの段」、「護衛はだれに?の段」、「好きなものを食べるの段」~「近道は危険の段」。借り物競争以外は全て園田村編内に組まれたエピソードでした。裏表紙は火縄銃を構えた照星さん。かっこいいなあ。

表紙・裏表紙イラストは朝日新聞社のサイトでも見られます。原画ギャラリーから。
朝日新聞出版 最新刊行物:コミック:落第忍者乱太郎

<メモ>
・清八にしっかりつかまってる手潟さんがちっちゃかわいい。
ゆふべきたよばひどの…って乱太郎たち笑顔でなんて歌を!意味は理解してなさそうだけど。
・↑当時流行った歌でしょうか。土井先生がちょっと困ってるのが微笑ましい。
・第2章扉絵の虎若の父ちゃんがめちゃくちゃ格好良い。鎧の描き込みに見入ります。
・佐武衆の馬は加藤村の馬よりもなんだかイケメン。
・人呼んで忍術学園のサイドワインダー小松田!(※サイドワインダーとは
・うわー、首実検の首板って針が付いてるんだ…首が転がらないよう固定するための…。

<ピックアップ>
文次郎がたまに持ってるシャベルみたいなヤツは何だろう、とアニメを観ていて常々疑問に思っていました。某動画で得た情報から「袋槍」という武器らしいとの見当はついたんですが、私の知っている袋槍の形状とは微妙に違うような…?と未だ疑問が晴れずにいたところ、原作でも例のシャベルの如き物を持っているコマを発見。そちらでは確かに袋槍なのかなという風に見えました。持ち手の内側が空洞になっているらしい描かれ方をされているのです。
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袋槍(ふくろやり)とは、穂(刃)の袋状の根元に柄を差し込んで使う構造の槍のこと。槍というと刀と同じく柄に穂を取り付けるタイプのもの(直槍。じきやり)が最もポピュラーで数も多いんだそうですが、袋槍はその逆の構造なわけですね。文次郎がいつも持っているアレが袋槍だとすると、柄を差していない穂だけの状態のもののようです。それで苦無みたいな感覚で使ってるのかな?コミックスをもうちょっと遡れば言及している巻があるのかもしれないですね…というかこれだけ書いておいて違ってたら切ないなぁ(笑) 参考はいつも通り『図説・日本武器集成』です。


「簡単に」と言っておきながら結局いつも通りな罠。
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by shougetu16 | 2009-02-01 13:06 | 忍たま・落乱

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